2026年は「午年(うまどし)」。
「馬」は昔から力強さ・成功・勝負運の象徴とされ、開運を願う年の初詣にもぴったりのテーマです。
そこで今回は、熊本で「馬」にゆかりのある神社や、流鏑馬・馬追いなど“馬が主役”の伝統行事をめぐる旅をご紹介します。
午年のスタートにふさわしい、エネルギッシュな開運旅へ出かけましょう
1. 下馬神社(熊本市)
まずご紹介するのは、熊本市中央区横手にある下馬神社(げばじんじゃ)。
正式名称は横手菅原神社ですが、みんな下馬神社と呼んでいます。
戦国時代に敵から攻め込まれた熊本城城主が、夜襲をかけるため馬を走らせていたところ神社の場所で馬が動かなくなりました。
そこで、馬から降りて神社にお参りしたところ、馬が動き出し戦にも勝利することができたそうです。
それ以降この神社を下馬神社と呼んでいるのだとか。
境内には立派な馬像もあり、勝負運・仕事運アップを願う人に人気。
午年は特に参拝者が多く、「馬にちなんだ年のご利益スポット」として注目されています。
住所:熊本市中央区横手1丁目13
アクセス:熊本駅から車で3分
2. 河尻神宮(熊本市南区)
戦国時代に加藤清正公が信仰したとされる河尻神宮。
加藤清正公は、川尻神宮の御祭典に自ら群臣、村民を率いて参列しました。
その時に、神輿(みこし)、傘鉾(かさほこ)、流鏑馬(やぶさめ)、飾り馬、下り馬、風流舞(ふうりゅうまい)、獅子舞(ししまい)、能楽(のうがく)、相撲(すもう)を奉仕(ほうし)。
今も、宮廻り、下り馬、流鏑馬が奉納されています。
【宮廻り】
奉納馬を先頭に勢子(せこ)のお囃子(はやし)にのせて、神殿を三回廻り氏子(うじこ)を代表して一年の感謝をあらわします。
【下り馬】
一之鳥居(いちのとりい)から二之鳥居(にのとりい)までを、ラッパが吹き鳴らされる中馬のたてがみと鞍(くら)をつかんだ勢子が馬に下がったまま駆け抜け、神様に人馬一体の妙技を披露するものです。
【流鏑馬】
最初に二之鳥居前でこの世の平和を永久に願う蟇目神事(ひきめしんじ)行い、次に東西に延びる横馬場での正副二人の射手(やす)による馬上からの的かけ神事へと移ります。
一の的は天下泰平、二の的は五穀豊穣、三の的は万民安穏を祈願する的です。
的中・不的中の結果で来年のそれぞれを占います。
馬に関わるお祭りが開催されている川尻神宮は、来年の午年にぜひ行きたい神社ですね。
住所:熊本県熊本市南区八幡5丁目1−50
アクセス:JR川尻駅から徒歩約9分
3. 梅林天満宮(玉名市)
学問の神様・菅原道真公を祀る梅林天満宮(ばいりんてんまんぐう)。
11月の例大祭では流鏑馬が奉納される学業成就と馬の躍動が融合したような雰囲気が魅力です。
受験生や学生さんには「馬力を出す」ご利益があると評判。
住所:熊本県玉名市津留499-1
アクセス:JR玉名駅から車で10分
4. 安牧神社(球磨郡)|
阿蘇エリアにある安牧神社(やすまきじんじゃ)は、古くから牛馬の守り神として信仰されてきました。
畜産、酪農、五穀豊穣にご利益があるとされ、昔は牛馬は農業トラクターの役割を担っていました。
現在は、農業機械が普及していますが、それでも参拝客は訪れています。
午年や丑年にはぜひ訪れて欲しい神社です。
場所:熊本県球磨郡湯前町5143
アクセス:水上村役場から徒歩6分
5. 阿蘇神社(阿蘇市)
阿蘇を代表する古社、阿蘇神社。
毎年9月に行われる田実祭(たのみさい)では、稲作の完了を感謝し最初の収穫米が神前に供えられます。
そして、神事である勇壮な流鏑馬(やぶさめ)が奉納されます。
馬が参道を駆け抜け、矢を射る姿は圧巻!
「努力が実る」「目標を射抜く」という意味を持ち、午年のスタートにもぴったりです。
場所:熊本県阿蘇市一宮町宮地3083-1
アクセス:宮地駅から徒歩14分
6. 出水神社(熊本市
熊本市の名勝・水前寺成趣園内にある出水神社(いずみじんじゃ)。
肥後細川家の初代、二代、三代と歴代藩主と玉姫(ガラシャ夫人)の十五柱を合祀(ごうし)しています。
熊本の守護神、文武の神、産業の神様として無病息災、商売繁盛、学業成就のご利益があるとされています。
肥後細川家ゆかりの神社で、例祭では鎧兜姿の射手が馬上から矢を放つ流鏑馬が奉納されます。
静寂と緊張が交差する美しい神事で、厄除け・勝負運の祈願に訪れる人も多いです。
水辺の緑と白馬のコントラストがとてもフォトジェニック。
場所:熊本市中央区水前寺公園8-1
アクセス:新水前寺駅から徒歩11分
7. 藤崎八旛宮(熊本市)
熊本で馬に関するお祭りを行う神社といえば、藤崎八旛宮(ふじさきはちまんぐう)。
毎年9月に行われる藤崎八旛宮秋の例大祭は、豪華に飾られた“飾り馬”が市街地を練り歩く迫力満点の祭りです。
「ドーカイドーカイ!」と勢子の掛け声が響き、熊本人の魂が燃える熱い一日。
午年はさらに盛り上がること間違いなし!
場所:熊本市中央区井川淵町3-1
アクセス:水道町電停から徒歩15分
🐴 絵馬の雑学|どうして“馬”の絵なの?
願い事を書く「絵馬」は、もともと神様に生きた馬を奉納する風習が起源です。
やがて本物の馬の代わりに木の板へ馬の絵を描くようになり、今の形になりました。
午年に「絵馬」を奉納することは、特に縁起が良いとされています。
まとめ|2026年は“動”の年。馬とともに勢いのある一年に!
熊本には「馬」にまつわる神社やお祭りがたくさんあります。
午年は“動く”ことに幸運が宿る年。
神馬の力を感じながら、開運や勝負運を願って参拝してみてください。
あなたの一年が、馬のように軽やかで力強く駆け抜けるものになりますように
